2016年5月現在、まだ残念ながらLDPという言葉は日本ではほとんど聞かれないようです。但しアメリカを中心として、ドイツやフランスそしてイタリアなどのヨーロッパ諸国では、かなり浸透してきています。当ページでは、LDP - Long Distance Pumping(ロング・ディスタンス・パンピング)とは何か?について記していきます。
LDPとは、Long Distance Pump (Pumping)の略であり、一言で簡潔に言うと、『両足を地面に着くことなく、スケートボードデッキの上に両足を乗せたまま自走して走り続ける。』というスタイルです。
ここ数年でアメリカやヨーロッパを中心に、またシンガポールや香港などアジア圏でも流行り出しているスケートボードの新しいスタイルになります。
ロングスケートボード(ロンスケ)とスラローム用のスケートボードそして同じくここ数年で人々を魅了しだしているクルージングタイプのクルーザー・スケートボードを掛け合わせたようなイメージのスケートボードになります。
LDPの歴史はまだ浅く、2004年にアメリカは西海岸で生まれたとされています。
自宅からの通勤用の足としてスケートボードを利用していたJames Petersはより推進力の強いスケートボードのセットアップを考えるべく、色々な人たちの助けを借り色々なスケートボードのセットアップを考えだしていき、それらのスケートボードを紹介すべく『pavedwave.org』というサイトを立ち上げます。そこで開設したフォーラムでは世界中から色々な仕様のスケートボードやテクニックが個々によって紹介しだされ、ここからLDP(Long Distance Pumping)という名前も生まれたとされています。
2006年には24時間走り続ける『Ultraskate(ウルトラ・スケート)』という大会も開催され、またその後は、マラソンでいうフルマラソン(42.195km)を競う『Adrenalina Skateboard Marathon(アドレナリーナ・スケートボード・マラソン)』という大会も創設されることになります。
その一方で何がこのLDP(Long Distance Pumping)というスタイルが人々を魅了しているのか?という点を考えると、エクササイズという面だけでなく、友人や知人と一緒にサンライズやサンセットなどの際に外に出てエンドレスなアスファルトの上をスケートボードで走るという気持ちよさではないか?とLDPの創設者とされるJames Peters氏は話しています。
LDPは、一度転んだら大けがするであろうダウンヒルやプールそしてパークなどでの危険なスケートボードではなく、楽しく、気持ちよく、街中や自然の中をスケートボードするというスタイルでもあります。
当店SK8Boardersでも今後LDPスタイルのスケートボードの販売を開始していきたいと考えております。
24時間耐久Ultra Skate(ウルトラ・スケート)2013の模様
24時間耐久Ultra Skate(ウルトラ・スケート)2016の模様
The Adrenalina Skateboard Marathon 2015の模様